突然の交通事故でお父様が寝たきりなってしまい、家族の生活が一変してしまった愛知県N様のケース
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ご相談者
N様 [ 娘さん ]
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ご入居する方
N様のお父様 [ 70代 要介護5/交通事故により脊椎損傷、後遺症で四肢麻痺 ]
ご相談経緯
健脚が自慢のお父様で70歳を迎えても単身生活をしていたそうですが、今回外出中に交通事故に巻き込まれてしまったことから脊椎を損傷し入院した状況でした。一時は人工呼吸器を装着し、生死をさまようほどの大きな事故だったそうですが、その後徐々に回復されたものの後遺症として四肢麻痺が残り、今までの生活とは一変することになってしまった状況です。本当に何でもご自身で対応していたことから、相談をくださった家族も今後をどうやっていったら良いものなのか皆目見当がつかない状況での相談でした。
ご相談者様のご要望
突然の状況の激変に相談時には少しパニック状態になっているご家族様であり、また介護保険のことなども全くわからない状況の相談でした。とにかくご家族様としては今までの相談者が送ってきた家族の生活をなるべく変わらない状況の中でお父様を受け入れてくれる有料老人ホームが本当にあるのか?を要望されていました。 具体的には下記の内容になります。
相談者の要望
- 相談者様の家族構成として受験生がいるため、金銭的な負担はできない
- 家族にとっても非常に大切な時期であることから在宅に引き取っての介護は難しい
- 医療面も含めた全面的な介護が必要になりそうなので、医療とか介護ではなく現状の本人を受け入れる相談ができること
- 今後の家族が行っていくべき方向性を一緒に相談に乗って欲しい
当センターのご提案
紹介の前に、お父様の現状、今後の状況予想も含め、まずは下記内容を提案し相談を継続していく方向で話をさせていただきました。
提案に必要な状況確認
- 今のお父様の身体状況の確認
- 必要な医療行為の確認
- 主治医との今後の方向についての話し合いの内容確認
- 介護保険申請についての説明
- 交通事故の相手側の保険会社の補償内容の確認
有料老人ホームを探す際に必要な事前情報と必要作業を一通り説明させていただきました。
上記1~5まででも相応の時間が必要であるため、ひとつひとつ手順を進めていただき、その都度連絡を取り合っていく方法で対応させていただきました。
情報を総括すると下記情報が得られ検討の基準にすることができてきました。
今後の状況予想
- 後遺症の四肢麻痺により、気管切開・胃ろう・痰吸引・バルーンの医療行為は今後も継続すること
- 脊椎を損傷しているため、今後も寝たきりの状態になる可能性が非常に高いこと
- 基本的には6ヵ月間の入院は可能だが、その後の方向性は病院でも今のところ決めきれないということ
- 保険会社側の判断としては、事故により必要になった経費に関しては保証していく方向であること
弊社相談員はこれらの情報に加え、お父様の性格傾向をお伺いしました。
ご本人様は特に贅沢をしてきたわけではないが、人との関わりが好きであったこともありましたので、下記内容のホームをご案内しました。
当センターの提案
- 経管栄養や気管切開などの医療行為が必要でもしっかりと対応してくれる有料老人ホームで24時間看護師が常駐している所
- 医療連携が密にできていて緊急時の対応も迅速に行ってくれる所
- 病院が併設している医療対応型有料老人ホーム
- 少人数制の中でもアットホームな感じが漂う所
ご相談の結果
全国的に言えることですが、元来老人ホームは治療をする場ではなく、生活をする場との考え方があります。従って紹介施設は通常に比べると非常に少なくなっていってしまいますが、その中でも少しでも要望に近く、安心して入居いただけるようにサポートさせていただきました。
特に気管切開での受け入れ可能有料老人ホームは数が少ないのですが、場所よりも環境を優先したいとのご家族様の要望がありましたので、自宅から1時間ほど必要ですが、少人数制でターミナルケアまでもしっかり対応くださる施設を優先し相談をさせていただきました。
有料老人ホームの相談員さんも、ご家族様に非常に丁寧に応対くださり日に日に家族さんは安心していかれました。実際には半年に及ぶ入院生活の中でもマヒに対しては残念ながら改善が見られず、寝たきりの状態でしたが施設側も快くお受け入れいただけるとのことでしたので、無事にご入居されました。
また、懸念された費用面ですが、障害者手帳の申請や保険会社との幾度にも渡る折衝もあり、ご家族負担は一切発生しない形でご入居することが可能になりました。
後日談ですが、受験生も無事に合格したとのことで、ご報告をくださった際に入居後のお父様も体は不自由だが、精神的には満足されているとのお話を頂戴しました。
相談を終えて思うこと
急な交通事故により、ご家族に降って湧いたようなお悩みの相談でしたが、老人ホームのことだけではなく、医療保険その他幅広い福祉知識を活かすことができた相談だったのではないか?と思います。
不自由な状況下でも、安心して快適に生活できるような有料老人ホームを1件でも多くご紹介できるよう、もっと勉強しなければという感覚にもなった相談の一例でした。
当センターでは、相談員が無料でご相談を承っております。些細なことでも結構ですのでお気軽にお問合わせください。